― ネルドリップ抽出法

日本の天候、食生活、恵まれた水事情などを考えますと、ネルドリップにまさる淹れ方はありません。ネル抽出の特徴は粉からエキスが染みて落ちるように淹れます。

 
@ネルのフィルターは常に水に浸けておき使うときは両手で力をこめて絞り、タオル等で水分を拭き取る。フィルターは毛羽立った方が外側。使用後は水洗い。

A粉の量はお好みで良いのですが、10〜12g程度。フィルターの形を整え、粉は必ず平らに入れる。粉の中央を窪ませると味が悪くなりますので絶対にやらないでください。

B湯の温度に注意。沸騰したてのグラグラした湯を使ってはいけません。ヤカンから直接注ぐ方は蓋を取ってしばらく冷ます。抽出を始めたら湯は火にかける必要はありません。

最初は湯をのせるように静かに注ぐ。焦らず注ぎ、全体に湯がいきわたるとフィルターから染み出るようにカップの底にへばりつくような、黒い最初の数滴が落ちる(出来る限り黄色や茶色ではなく黒っぽい色を落とす)。ここで湯がスースー下に落ちてはいけません。フィルターと粉の間ぎりぎりに注ぐと粉に湯が通らずに下に落ちてしまいますので注意。

粉が膨らみ泡が出てくる、この泡は新鮮な証拠であり、珈琲のおいしさを妨げるアクでもある。泡は最後まで下に落とさず、フィルターの上に浮かせておく(ネルより上に泡が上がってはいけません)。

C最初の数滴が落ちた後はよく言われている「蒸らし」はやらないでください。蒸らすと味が悪くなります。

湯を少しづつ増やし、ゆっくりゆっくり湯の量を細く最後まで休まず注ぐ。

よく間隔を取ると言いますが、休まず注いでいいのです。間隔を取る必要はありませんが、湯の量が増えてきたら手を休め、湯面の高さを調節しても構いません。

※お湯を注いでいくと粉が盛り上がり、ネルの枠より粉が上になってる方を見かけますが、上になると良い抽出ができませんのでやらないでください。そういう場合は粉を減らすか、もう一回り大きい枠をお使いください。

 
D珈琲液の色に注意。黒、赤、オレンジ、黄色、白と変化していく。オレンジ色位が美味しく、抽出終了を判断する。

Eフィルター内に泡と湯が残っているうちに抽出した珈琲からはずす。

Fドリップで抽出した珈琲は上と下の濃度が違うため、よく混ぜてください。

良い珈琲は冷めて味が悪くなることもなく、珈琲液も濁りません。

G抽出後はフィルターの内側のへりに綺麗に粉が付いていて中心部は平らになっています。挽き加減と淹れ方の良し悪しが判断できます。

最初はうまくいかなくても諦めないでください。慣れてくればきっとうまく淹れられるようになります。

※ネルフィルターは当店の自家縫製品のため市販されていません。市販品と形状、ネル生地の品質が違います。ご希望の方はご注文のページからご注文いただけます。

※ネルのフィルターで濾せばどんな豆でも美味しくなる訳ではありません。豆の品質が第一です。形状やネル生地も大きく影響してきます。

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