Q:珈琲の原点「トルコ珈琲」とはどんな珈琲ですか?



シリアのポストカード
もか珈琲資料館・標交紀氏蔵


A:上の写真はシリアのポストカードですが、長い柄の付いたフライパン のようなもので珈琲生豆を煎っています。フライパンのようなもののすぐ下に 蓋付きのトルココーヒーを煮出す「イブリック」が見えます。周りにはカラスのくちばしのような保温するための ポットがいくつも見られます。トルココーヒーを淹れる準備をしている貴重な写真です。

トルココーヒーを語る前に歴史について少しお話しなければいけません。 珈琲は「食べ物」→「ワインのようなもの」→「薬」→「嗜好品」という経過を辿っています。 記録上人類が珈琲を飲むようになってから、1000年ほど経過していると言われています。 西暦800年頃は油を加えてボール状にして食べていたということです。 その後、果実の果肉と種の皮を発酵させてワインのようなものが作られた。 1200年頃には煎らずに煮出すようになり、1300年頃になり豆を焙煎し豆のまま煮出していたそうです。 珈琲はもともと飲料ではなく、修道士たちの居眠りを防ぐ覚醒剤として飲んだのが始まりと言われています。 1554年、イスタンブールに世界で初めての珈琲ハウスが出現。ここでは珈琲は覚醒剤ではなく嗜好品として 扱われています。つまり、トルコは世界で初めて珈琲を嗜好品とした国なのです。

では、トルココーヒーの淹れ方を説明します。歴史的にみると豆はイエメンの「マタリ」を使い、 少し深めに煎る。極細挽きにし、水を注ぎ好みの量の砂糖を加え弱火にかけ、泡が盛り上がって きたら火からおろしカップに注ぎ、上澄みだけ飲みます。

中近東では今でも木の臼で豆を潰しトルコ式コーヒーを淹れています。

※シリアにはトルココーヒーとカルダモン等を入れるアラビックコーヒーがあり、写真はアラビックコーヒーの可能性もあります。

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